さて、センターステージの続編(?)の感想ですが…
うーん、何だか一昔前の香りがするようなドラマでございました。 イーサンが出てなかったら見なくてよかったな、といったところ。テレビで映画を放送するときに出てくる、オリジナルバージョンから修正されてます、とのテロップが出ていたから、映画として撮ったものの配給会社が買ってくれなかったってことでしょうか。 バレエを見慣れている人にとって見ごたえのあるシーンは、イーサンがお手本で踊るソロくらいかな。。。練習着で丁寧に踊っていて足先が綺麗です~。でもヒップホップっぽく踊るところはイマイチ乗りきれてなかったような。回転する時顔が綺麗に付きすぎ。。。 ヒロインはグラビアに載っていそうなグラマー系の女の子でイマイチ好感が持てなかったし、ろくにバレエのレッスンを受けたことはないけれど才能と情熱はあるという設定で、見る側からすればバレエよりヒップホップを踊っている場面の方が様になっていました。ちなみにバレエはテレビ映像を見て練習したという彼女のお手本映像はジリアン・マーフィー。ま、数年前の映画ではフォーカスは3人の女の子だったところ、今回は男の子にも焦点が当たっていたのは面白かったです。 #
by ponchikrin
| 2008-11-04 04:26
| Ballet Film etc...
在米の皆様、イーサン・スティーフェル出演、映画「センターステージ」の続編「Center Stage: Turn It Up」は今週の土曜、11月1日午後8時からケーブル局のOxygenで放送予定です。(その後何度か再放送あり。DVDは1月発売予定。)
今度のは映画というよりいわゆる2時間枠のスペシャルドラマですが、今年はABTの秋シーズンには参加していないイーサンの姿を拝めるチャンスです。 NYの秋のバレエシーンも、Morphoses、SFバレエ、ABTときてそろそろ大詰めを迎えております~。 #
by ponchikrin
| 2008-10-29 01:46
| Ballet News
9/10/2008 Teatro Real, Madid, Spain
ABTで名を馳せたアンヘル・コレーラが、母国スペインにクラシックの全幕物を上演するバレエカンパニーを創ろうと紆余曲折の末設立にこぎつけたコレーラ・バレエ。全幕作品の初公演となる、マドリッドのテアトロ・レアル(王立劇場)でのお披露目公演千秋楽を見てきました。 無料のプログラムはプレイビルみたいなぺらぺらではなく、良質の紙が使われていてちょっと大きめ、見開きの舞台写真なども入った立派なものでした。→ Solor: Angel Corella Nikiya: Kazuko Omori Gamzatti: Adiarys Almeida Bronze Idol: Kirill Radev High Brahmin: Yerlan Andagulov 何度もABTで見ているマカロワ版のラ・バヤデールだが、衣装やセットは少々違った。舞台はいつも見ているMetより小さく、やや親近感のある「バヤ」である。アンヘルの新カンパニー、いったいどんなバレエ団なのだろうかと興味津々だったが、一言でいえば、世界に名だたるカンパニーのレベルにはまだまだ程遠い。だが、新カンパニーの為に集められた人材がどこまで出来るか、という目で見れば上出来である。旗揚げ公演を成功させるという一つの目標に向かって団員が皆で努力してきたからか、その空気の中にアットホームな暖かさがあり、客席も、バレエを見慣れた客層ではなかったと思われるが終始応援体制で、とても雰囲気の良い公演だった。影の王国のコールドの中には見ていられないほどふらふらしている人もいたが、それを暖かく見守ってあげたくなるような気持ちにさせられる。アラは多いがそれを覆い隠す明るさのあるカンパニー、といったところだろうか。 コレーラは、春から体のあちこちを痛めていたようだったが、しっかり踊りはしていたものの、本調子ではなかったように思う。とても焦燥感の強いソロルであったが、思いやりに欠ける自己完結型の男であったな。。。私の好きなニキヤは細長い線の大人の女性なので、小柄な大森さんはちょっとイメージとは違ったのだが、彼女は女性の多面性を表現するダンサーである。最初のシーンはどちらかというと可愛い雰囲気が強かったのだが、ソロルとのPDDでは妖艶なこと。そして終幕では決して折れない強さをもった女性。これからもっといろんな役で見てみたい。ガムザッティを踊ったアルメイダは私の好きなタイプのバレリーナではなく、回転系の得意な元気なダンサーだが古典の動きの美しさを感じることが出来なかった。 たまたまマドリッドに行くことになったために見ることが出来た公演だったが、コレーラ・バレエの旗揚げを目にすることが出来たのは非常にラッキーだった。これから長きに渡って国内の観客数を増やし上手く運営していくことができるかどうか、カンパニーの今後の活躍に期待したい。 #
by ponchikrin
| 2008-10-07 01:42
| Ballet/Dance Reviews
8月の半ばから親戚付き合いや旅行が満載で、かなりあたふたした日々を送っておりましたが、やっと普通の生活に戻りました。ヨーロッパから帰ったらすぐに日本から母が遊びに来て、先週はバーモント州に紅葉見物なぞに出かけたり。気が付いたらもう10月ですね。毎年、秋になると年末まで早いです。10月はバレエ月間(というのは私個人の理由だけど)、街はハロウィーン色になり、それが終わると11月にはサンクスギビング、そうするともうホリデーシーズン→クリスマスで慌しく。
さて、前回書いたヨーロッパ旅行ですが、マドリッドに3日ほど滞在した後、オーストリアに飛び(スーツケースはマドリッドに置き去りにされ)、スロヴェニア、クロアチアとドライブしました。クロアチアは最近とっても人気があるようですが、アドリア海は抜けるように美しく、古代ローマの遺跡なども沢山あり、なかなか良いところでした。 スペイン到着日にはコレーラ・バレエの公演を見に行きましたが、感想は後ほど。マドリッドの王立劇場、テアトロ・レアルは、クラシックな雰囲気とモダンな内装が上手い具合にミックスされた劇場でした。実は最初、入り口が分からずあたふたしたのですが、地下鉄の駅を出ると劇場前の広場で、その雰囲気からそれが正面かと思いきや、じつは裏だったわけで。王立劇場なのだから王宮に面していて当然なのですが、最初、そっちが正面だと分からなかったのですよね。。。インターネットで購入したチケットは、入り口を入ったところに何台かある機械にクレジットカードを通すとものの2、3秒で発券されるという優れたシステム。もちろん、チケット購入に使用したクレジットカードを持っていかないといけないわけですが、ボックスオフィスに並んでチケット引き換え、という手間が省けてとても便利です。客席は適度な傾斜で見やすい劇場なのではないでしょうか。前列は足が切れますが。天井桟敷には四方にスクリーンがあり、死角になる部分などもそのスクリーンで見ることが出来るようになっているようでした。 こちらはマドリッド自治政府庁。アンヘルやタマラの垂幕が。ガラ公演でもあったんでしょうかね。 #
by ponchikrin
| 2008-10-03 02:08
| Photo Diary
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